こんにちは。
最近気になるのは、「~問題」の「問題」の英訳です。
case
matter
problem
trouble
issue
question
いくつも思いつくのですが、どんな時にどの英語を使うのか分からないのです。
国語辞典では
(画像引用:大修館書店)
手元にある「明鏡国語辞典」(2010年初版第8刷)では、四つに分けて説明してありました。
1.
知識・学力などを試すために、答えを求めて出す質問。
試験などの問い。
「-を解く」「練習ー」
2.
批判・討論・研究などの対象になる事柄。
また、解決・処理などを必要とする課題。
「-を提起する」「社会(環境)ー」「-点」
3.
やっかいな事柄。
めんどうな事柄。
「-を起こす」「-児」
4.
注目され、話題となっている事柄。
「これがーシーンだ」「-の超大作」
サイトのgoo辞書も確認しましたところ、同様の区分・意味・使用例でした。
英訳辞書では
「英次郎on the WEB」で、「問題」と入力しますと次の英単語が出力されました。
- business(困難で厄介な)
- case
- glitch〈俗〉(機器に発生する)
- matter(考慮すべき)
- point of occasion
- problem(答えるべき)
- problem(困難・害・迷惑を及ぼす解決されるべき)
- proposition〈話〉(直面すべき)
- question(解決すべき)
どんなニュアンスを持つ「問題」にどの英単語を使えばよいかが少しわかってきました。
日本語の文章を英訳すると
前記の「明鏡国語辞典」の日本語の意味をサイトの「excite翻訳」に入力してみました。
1.
知識・学力などを試すために、答えを求めて出す質問。
↓
The question which asks the purpose which tries knowledge and an achievement for a response and takes it out.
2.
批判・討論・研究などの対象になる事柄。
↓
The matter which becomes a target of criticism, discussion and a study.
3.
やっかいな事柄。
↓
Troublesome matter.
4.
注目され、話題となっている事柄。
↓
The matter which is watched and becomes a topic.
”matter”が多いですね。
「事柄」イコール”matter”と自動的に訳されているからでしょう。
これではつまらないので、日本語の例文を英訳してみます。
日本語の実用例を英訳してみた
1.
「問題を解く」「練習問題」
↓
A problem is solved.
Exercise
2.
「問題を提起する」「社会問題・環境問題」「問題点」
↓
A problem is raised.
social problem and environmental problem
problem”
3.
「問題を起こす」「問題児」
↓
A question is raised.
problem child
4.
「これが問題シーンだ」「問題の超大作」
↓
This is a problem scene.
masterpiece of a problem
今度は、”problem”が多くなりました。
結論
文章中の日本語と英語の両方の本来の意味をつかみ、文脈に即して訳するしかないと思いました。